2025/06/13

スポーツと地方の関係性
昨年スポーツ観戦を3回しました。一つはB1リーグ・佐賀バルーナーズが私の地元・唐津に来た時。入場料収入としては、巨大な佐賀アリーナ(本拠地)と比べれば少ないものの、バルーナーズを佐賀県内全体で応援してほしい、という意図もあったと思います。もう一つは佐賀県が国スポ(旧国体)の開催地となり、バスケと軟式野球を唐津でやった時のことです。 これらが滅法面白かったのです。オラが街のプロチームとオラが街でアマチュアのトップアスリートがやってくるバスケと野球の決勝戦。バルーナーズの選手はレイモンド・ガルシア選手他数名は知っていましたが相手チームは知らない。でも、面白いですし、各チームの関係者がその土地からやってきて、「唐津のおいしいお店を教えてください」なんてやってくるのは、少し嬉しかったです。 スポーツを通じた地方創生・交流ってアリだな、とこの時思いました。さすがに収容人数1000人程度の体育館でB1リーグの試合を多数やることは難しいでしょうが、スポンサーを募ってB3リーグやJFLの試合をプロスポーツチームのない都市で開催したら満席になるんじゃないか? とも思ったのです。 何しろライブスポーツを見ることは小中高校生の野球ぐらい、という地域が多く、この試合は当然身内がその場でプレイしているから楽しい。思い入れのある選手・チームが出ていればどのレベルのスポーツ観戦であってもそれなりに楽しめる、というのが今回分かりました。 国スポのバスケ決勝とB1リーグの試合はさすがにレベルは違うものの、その場にいる、ということで両試合とも存分に満喫できました。国スポの野球決勝はたまたまだったのですが、この2年ほどよくしてもらっている京都の焼肉屋の店主の弟さんがマネージャーとしてベンチ入りしていることを試合直前に把握。 店主から我々のDMグループにメッセージが来て、「現在ウチの弟のチームが唐津の国スポに行ってます。明日決勝の場にいるようです。ベンチの中ですが(笑)」ということで、我々は急遽「京都チームのベンチのマネージャー」を応援することになったのです。 こうした国スポの場合、両チームの交流があると尚いいな、と感じました。というのも、決勝を戦ったってことは、負けたチームに悔しさはあるものの、それまでの道のりを考えると同様に汗水流して頑張ってきた数日間があるわけです。いや、地方大会も合わせるとかなりの期間。 そうした2チーム、試合終了後は握手と笑顔でグラウンドで交流しますが、たとえば「あれから10年後の決勝戦」を再び唐津でやる、という機運が両チームの間で醸成されたいいな、とも思うのですね。 引退している選手も多いでしょうが、サッカーのオーバーエージ枠的に「引退選手チームの中に現役選手を3人まで入れられる」なんてこともする。そうすると10年後の再決勝戦は当時地元でボランティアをしたスタッフや審判、その試合を観戦した我々のような地元民も興味を抱くでしょう。 プロ野球のキャンプは大勢のファンが訪れますが、それは人気選手や新戦力を見たいため。地方都市でそれなりの野球の施設があれば誘致はできるわけで、プロ野球とは言わずとも、JFLやB3リーグなどの開幕前のキャンプ地として様々な自治体が名乗りを上げるようになったら日本のスポーツ界の発展と、地方に娯楽を与えるきっかけになるのかな、と3回の生スポーツ観戦で思いました。