2026/08/19

災害について考える
まずは、熊本地震の被災者が早く日常を取り戻せることをお祈りし、犠牲になった方々に哀悼の意を表します。以前、地方の各自治体は「関係人口」を増やすことをいかに考えるべきか、について書きました。それは災害の時に活きてきます。 元々九州は「ONE KYUSHU」の理念を掲げ、一つになろうという意思はあります。関東みたいに「北関東3県のことはよく分からんし、この3県は妙にライバル視し過ぎている」「千葉埼玉神奈川は常にマウンティングを取り合ってる」「東京はプライドが高すぎる」といったものはない。 だからこそ、今回の地震でも佐賀県在住の私の周りにも熊本支援に乗り出す動きはすぐに発生しました。友人のミュージシャン・山崎幸治さんは、「熊本のミュージシャン仲間から連絡あったばい。支援せなあかん。水などの物資が足りないみたいなので、出せる人はよろしく!」というメッセージをグループメッセンジャーに送ってきました。 そこで介護施設経営者や薬局経営者、農協職員なども物資を出し、私はガソリン代として1万円を出して山崎さんと甥っ子2人に託しました。グループメッセンジャーの中には、とある大手ディスカウントストア社長の友人もおり、同店にも水を200本用意してもらうことができました。これらの物資を熊本と佐賀の県境あたりのPAで受け渡したわけです。 今回支援ができたのは、山崎さんが熊本の人と関係性があったからです。もちろん、普通に募金などは私もするつもりではありましたが、やはり「知り合いが被災地にいる」ということがどれだけ重要なことか。これが日頃から「関係人口」を増やすことの意義となるわけです。 我々は九州のどこであろうが、何らかの支援はすると思います。佐賀が被害を受けても他の6県の方々は支援してくれることでしょう。そう考えると、日ごろから多少の縁がある方を大事にする必要はありますよね。 熊本地震の時は、震度3で被害はなかった唐津の私にも多くの方から「大丈夫?」という連絡はありました。この地に住んで現在5年9ヶ月ですが、この間、多くの人が遊びに来てくれました。すなわち「関係人口」です。もしも私のいる唐津が大きな被害に遭った場合は彼らは何らかの支援をしてくれたことでしょう。 思い返せば2023年7月、唐津の「七山」というエリアで大雨による土砂災害が発生し、3人が亡くなりました。その際、土砂の撤去をNPO法人九州プロレスのレスラーの皆さんに頼んだ。たまたま同団体のTAJIRI選手と唐津で出会うことができたからです。 筋骨隆々の男たちが力強く土砂を撤去する様は、七山の人々に大いに感謝されました。これも「九州ば元気にするバイ!」を掲げる九州プロレスの理念に従った行為でした。さて、そんな九州プロレスですが8月11日の熊本興行は地震の影響で開催延期となりました。 しかし、9月6日の唐津興行は今のところ開催は予定されています。その段階で熊本の復旧とはなっていないでしょうが、なんとかONE KYUSHUで、盛り上げていきたいなと私も願っております。 何しろ、困ったときに助けてくれるのはその土地に縁のある方々です。親戚がいる、旅行で行ったら親切にしてもらった、友人が住んでいる――こうしたことが関係人口を増やすわけで、普段から「おもてなし」を考えなくてはいかんな、と思いました。何しろそれが災害時のセーフティネットに繋がるのだから。


