
2025/04/10
ご当地名物インスタント食品化について
様々な土地にはご当地の名物食材で作ったレトルトカレーや、ご当地ラーメンを物産店やスーパーで買うことができます。これらをお土産でもらうと、実際にその地で食べたくなるんですよね。私の場合、具体的には福島県郡山市の「郡山ブラック」の棒麺と、新潟県新潟市の「バスセンターのカレー」です。
元々人気ラーメン店とのコラボカップラーメンや袋麺は人気がありました。札幌の「純連」、横浜の「吉村家」、渋谷の「山頭火」、博多の「一風堂」、吉祥寺の「ホープ軒本舗」など、名店が監修したものは多数存在します。
さて、郡山ブラックですが、鶏・豚骨・魚介のスープに醤油ダレを入れるのですが、これがかなり濃い醤油色をしているんですよ。澄んだスープに慣れている身からするとギョッとするものの、まったくくどくなく、おいしく飲める。「ますや食堂」という店が有名なのですが、この土産をくれた知人とは「今度一緒に行こう!」という話をしました。
もう一つの「万代シティ バスセンターのカレー」は、新潟市中央区の万代シティバスセンターにある立ち食いソバ屋のカレーです。この店に来る人の多くが注文しているという触れ込みに加え「給食のカレーのようだ」といった評価もあります。いや、給食のカレーはそこまでおいしくないと思うのだが……、と思いパッケージを見ると、黄色くて確かに給食カレーっぽい。
それに加え、レトルトカレーはガッカリすることが多い。「〇〇牛」というブランド牛を使用していることを謳っていても、肉の量があまりにも少なかったりする。ましてや安いレトルトカレーなんて、サイコロをさらに小さくした肉片が3つほどあり、細かいジャガイモとニンジンが少し入っている程度のものを散々食べてきました。
だから、あまり期待せずに食べたのですが、コレがウマかった……。698円などで買えるようなため、カレー自体の味は100~200円台のレトルトカレーよりも当然上です。それに加えて1.5人前とボリュームがあるほか、脂身が少なく厚みのある豚肉がホロホロに煮込まれた肉がたくさん入っている。
「給食のカレー」的な書かれ方をされていたため、カイエンペッパーで辛さを足し、さらにパクチーと目玉焼きをトッピングしたのですが、お土産をくれた人に感謝しました。そして当然、いつかこれを現地で食べたいな、とも思ったのです。そうなれば現地にお金を落とす結果となります。
あとは、通販も重要です。通販サイトで購入すると1パック1000円以上するようなのですが、新潟に行く交通費よりは安い、と感じます。このカレーをもらった時一緒にいた友人らと一緒に食べるのも一つの思い出となるかな、と思いました。
これは転売行為とは違いますが、いわゆる「転売ヤー」は憎まれがちです。「本当に好きな人・欲しい人の買いたい気持ちを利用して割高で売るのは卑怯である」という考えがあるからです。
しかし、転売ヤーの存在を歓迎する人々もいます。それは地方在住者です。東京や大阪でのイベントで購入したグッズを転売したりするのですが、「私は本当に欲しいから、交通費と宿泊費をかけずにそのグッズを手に入れられるのは本当にありがたい」というのがその言い分です。
本物は食べられないまでも、レトルトや袋麺・カップ麺を通販で欲する人には多少なりとも同様の感覚があります。現に、佐賀県唐津市在住の私も、訪れた人から「送料も含めて振り込むから、九州のご当地ラーメンセット詰合せを送ってください」といった連絡を受けることがあります。唐津に来た時に購入し、いたく気に入ったようです。
というわけで、ご当地食品、メーカー各社・監修者各社はよりおいしくするべく研究を続けていただければ嬉しいですね。