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2026/02/05

食で日本No.1!を考察する

中川淳一郎

毎年宇都宮と宮崎と浜松で餃子に対して消費する金額を争い、「我が街は餃子No.1!」などとやっていますが、この手の争いはもっと活性化させてもいいのではないでしょうか。正直、とある街に観光に行っても、やることは実はあまりない。結局、メシが一番大事なのです。

 

私は東京出身ですが、東京観光の定番たる東京タワー・東京スカイツリー・浅草寺に行くことなんてないです。理由は、東京の人間だから。観光の名所というものは、外から来たからそこに行かなくてはいけない、と思うものであり、地元の人間は行かない場所が案外多い。

 

一方、食べ物に関しては、その街がその食べ物の名所であると認識されれば、地元民にとってもその食べ物に対する愛着が湧くし、ライバルの街に勝つべく消費をすることとなります。私の知り合いで宮崎の餃子をPRする人物がいるのですが、彼は日々餃子を食べ続け、なんとか日本一にしたいと考えている。

 

こうした争いは不毛である、といった意見はあるものの、「日本一」を取れるのであれば、大人が真剣に争っていいのではないでしょうか。しかも「餃子に使うお金日本一」という平和な形で。結局、地方の目玉といえば「食」が多くを占めるのですね。

 

富山に行けば、富山湾は「巨大な生簀」的なPRをしており、豊かな海産物をアピールしている。宇都宮も宮崎も浜松も餃子をPRする。宮崎や鹿児島は「我が県は鶏肉を生で食べる!」と胸を張る。

 

カンピロバクターが危険だ! みたいな意見はあるものの、両県の人にとっては適切に処理し、調理すれば問題ないという考えです。これまで様々な県に行きましたが、魅力的なメニューを多数接することができました。

 

徳島:焼酎のポカリスエット割り

埼玉:鰻重

三重:ハマグリ

愛媛:ポンジュースを含めた柑橘類

沖縄:豚肉

 

これらは本当に「ここでしか食べられないorこの発想はここでしかないだろう!」というものでした。そういった意味で、この5つの県は印象に残っています。埼玉の鰻については、元々鰻重の名所は静岡か東京だろうと思っていたのですが、予想外に埼玉の鰻重が本当においしかった。

 

こりゃー、東京で食べるよりもウマいんではないか! といったところから、埼玉の鰻に対しては非常に敬意を持つようになったのです。

 

さて、そういった意味で次に来るのがラーメンです。九州の豚骨ラーメンというものは非常に有名ですが、基本的には福岡(長浜)や久留米のラーメンが名高いところです。しかし、九州のラーメンについては、鹿児島や熊本や、さらには佐賀のラーメン(トップ写真参照)もかなり独特の味わいなんですよね。

 

正直、これらのラーメンは福岡には負けていない。様々なご当地ラーメンが全国区になりましたが、それはPRを頑張ったからに他ならない。札幌ラーメンをはじめ、白河ラーメン、喜多方ラーメン、和歌山ラーメン、徳島ラーメン、岐阜タンメンなど、様々な土地の人がご当地の麺をPRし、全国区になった。

 

日本は幸いなことに食のレベルがかなり高いです。どの土地であろうとも、その土地のおいしいものは世界から認められることでしょう。というわけで、バンバン地元の食を皆さんPRしてほしいと思います。なんだっていいですよ。炊き込みご飯だろうが、ちょっと珍しい具が入った蕎麦だろうが……。日本のものならば、なんだっておいしいと思います。

 

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。2023年2月いったん唐津市を離れ、現在タイ・バンコクにてひっそりと暮らしている。

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