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2026/05/21

繁華街を考察する

中川淳一郎

繁華街の評判って案外その地域の評判を左右するものです。だから、繁華街の評判を上げることは、昨今のネットの口コミ文化が定着した今、地元の商工会議所等が取り組まなければならないものだと考えます。

 

実名は挙げないものの、とにかく海鮮系が有名な某地方中堅都市の魚がことごとくヒドかった! その都市のブランドにあぐらをかき、殿様商売をしていたのでしょう。何しろ、2019年に2500円の「刺身3種盛り」を居酒屋で頼んだら、これがすさまじくヒドかった。こんなものが出るかと思ったんですよね。

 

・分厚いブリが8切れ

・白エビが小鉢から溢れんばかりに入っている

・薄切りのカレイが8切れ+縁側4切れ

・「3種盛」と言いつつも、サービスで締めサバやマグロの切れ端みたいなものが隅っこに置いてあり、実質は「4種盛」

 

しかし、実際はコレです。

 

・白身魚の昆布締め2切れ(恐らくスズキ)

・薄っぺらいブリ5切れ

・白エビが小鉢の下から3分の1ほど入っている

 

当時の価格で、どれだけ払っても880円が関の山のものを2500円で出す店があったんですよ。いや、正直、この内容だったら680円でいい。この店はネットの口コミサイトで散々なレビューがつきましたが、こうした店が集積しているエリアってのはあるものなんです。

 

大阪と京都の有名な市場も、「インバウンドに振り切り過ぎて、もはや日本人が気楽に行ける場所ではない。とにかくぼったくり価格」みたいな評判が立ちました。それは、結果的に日本人利用者を排除する結果になった。一度離れた人々はもうそこには行きません。

 

こうした「日本人(含む観光客)から評判の悪くなったエリア」というものは、自治体の観光課等は把握しておいた方がいいです。ネットの口コミは適宜チェックすべき。基本的に人間は、「ムカついたことは憤怒と苛立ちの解消のためにわざわざネットに書くが、満足をしたことはそこまでの熱量で書かない」という性向があります。そのため、ネガティブな口コミは信頼性が高いです。

 

500円割引等のエサをちらつかせて「Googleの評価で★5つをつけてください!」なんて言ってくる店にも私は行ったことがあります。そんな感じで、高評価を得るためには、書き込み者に特典を与えなくてはいけない。しかし、ネガティブなことを書く人は、そんなものがなくても、怒りのあまりネガティブコメントを書き、★1つを容赦なくつける。

 

低評価の店が集まっているエリアは注意が必要です。改善させた方が長期的にはその店群も、その自治体にとっても良い結果をもたらします。私は佐賀県唐津市在住ですが、夜の街を歩いていると快適なことがあります。スナック街があるのですが、そこには肌露出高めの若い女性がたくさん外に出ています。ちなみに地方における「スナック」は都会の「キャバクラ」に近いかもしれません。

 

ここで快適なのが、この女性は声をかけてこない、ということです。様々な街の繁華街では「ガールズバーいかがですかぁ!」「おにいさん、寄っていきませんかぁ?」「サービスしますよぉ~!」などと、とにかく客引き行為をされます。これら客引き行為は禁止されているとはいえ、売り上げ確保に必死な従業員はなんだかんだいって声をかけてくる。

 

それが唐津のスナック街ではまったくないのですよ。客から「1時間いくら?」みたいに聞いた時に対応をし、店に連れて行く、という不文律のようなものがあるように感じられます。

 

となると、これまで経験してきた様々な繁華街の客引きは一体なんだったんだろうか……なんてことも思う。今ではさすがにありませんが、2010年代前半、渋谷の道玄坂では、中国人のマッサージ店従業員がズラーッと並び「マッサージいかがですか!」とやられ続けました。

 

女性連れだと声をかけられないのですが、男一人で歩いていると必ずこう声をかけられる。さらに「スペシャルサービスもあるよ!」なんて言われる。目的地へ行くのに必要だから道玄坂を上がっていたのですが、毎度苦痛で仕方なかったです。

 

当時、ネットでは道玄坂のこの客引きに辟易するコメントがたくさんありました。こうしたことではさすがに渋谷はビクともしませんが、地方都市においては、かなりダメージを与える可能性はあります。「あの繁華街の客引きはウザい」などと口コミで書かれるのは間違いない。だからこそ、こうした口コミのチェックに加え、不評なやり口については注意をする必要があります。

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。2023年2月いったん唐津市を離れ、現在タイ・バンコクにてひっそりと暮らしている。

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