PAMPHLETDOWNLOAD
戦う歴史学者平山 優

TOPCOLUMN > 「ウリ」を見つけよう!

2022/04/14

「ウリ」を見つけよう!

中川淳一郎

中川淳一郎佐賀唐津

地域活性化にあたり重要なのが「意外なもの」です。以前、宮崎県に遊びに行ったのですが、大きな理由は、知人が開発に携わった「青島ビーチパーク」という場所があるからでした。従来型の「海の家」が並ぶ海岸ではなく、オシャレビーチハウスとでも言えそうなカフェ等が並びます。

 

元々宮崎といえば、シーガイア、マンゴー、鶏、甲子園大会の常連・都城高校ぐらいしかイメージはなかったのですが、ビーチパークに一度行ってみたいな、と思って行ったんです。すると、近くには国の天然記念物に指定されている「青島」があり、「鬼の洗濯板」という奇岩の上を歩き、青島神社まで行けることも分かりこちらも行ってみました。さらには、海沿いのこれまたオシャレハンバーガーショップや象やキリンまでいる動物園も宮崎にはあり、「なんだ、色々あるじゃないの!」と思ったわけです。もちろん、名物の鶏料理も美味でした。

 

 

 

 

現在私は佐賀県唐津市在住ですが、唐津といってイメージされるのはほとんどの場合「呼子のイカっておいしいんでしょ?」ということぐらい。いやいや、他にも色々あるんですよ、と言うと興味を持ってもらえます。たとえば「辰野金吾が設計した旧唐津銀行本店」などと言うと、建築好きな方には興味を持ってもらえます。

 

そして、私自身、佐賀市に対してはあまり興味を持っていませんでした。元々海があって虫捕りができる場所ということで唐津を選んだわけです。いわゆる「地方にありがちな県庁所在地のある街」といったイメージしか佐賀にはなかったのですが、何度か行ってみると意外な「食都」だったのです。

 

まず、ナポリピザの認証店があり、このウマさにはやられた。「白山文雅」というカレーの店では、牛テールシチューカレーなどを食したのですが、これは3ヶ月に1回ぐらいは食べたくなる味です。

 

 

 

 

佐賀の場合、当然有明海の海苔もあるわけだし、有明海の濃厚カキもあるし、農業県として数々の果物もあるわけです。「食都」としてのイメージが正直何度か通うまではありませんでした。ところがエスニック料理やジンギスカンなどもあり、食のバリエーションが唐津よりも豊富です。この部分は他の地域の人からはあまり知られていない面でしょう。佐賀の人は控えめなので「私ら、いつも食べているものですが……」のような言い方をしますが、「ぜひ食べに来てください!」ぐらい言ってしまってもいいと思います。

 

各地の地域おこしにおいてはこの「意外なもの」をいかに発見するかが重要になります。東京になりますが、私の地元・立川だったら今は「IKEAがある」や「駅前は何でも揃っている」「昭和記念公園は花がきれいだし、1日中遊べる」といったイメージがあります。しかし、私が推したいのは、北の方の玉川上水です。散歩路として、非常に優れています。途中、洞穴のようなものがあったり、下まで降りて水に触れることもできる。夏でもひんやりとした空気を味わうことができます。

 

前述のように「地方にありがちな県庁所在地のある街」については、なんとなくワシントンD.C.、キャンベラ、ブラジリアといった人工的な都市で政治機能に特化し観光はさほど重視していないイメージがあったのですが、日本については違うんですよね。城下町でそれに伴った文化がある。そうした点も踏まえて各地の「ウリ」を見つけ、発信することが重要です。

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。2023年2月いったん唐津市を離れ、現在タイ・バンコクにてひっそりと暮らしている。

バーチャル背景でリモートワーク、旅の気分を楽しもう!

FREE DOWNLOAD