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2026/06/11

意外な観光

中川淳一郎

先日長崎県の波佐見町と西海市へ行ってきたのですが、非常に良い日帰りの旅となりました。GWの真っただ中、佐賀県唐津市から行ったのですが、西海で意外なものがありました。それは「うず潮」です。うず潮と言えば、徳島県の鳴門が有名ですが、西海でもうず潮が見られるのですよ。意外な観光地ってあるんだな、という話です。

 

しかも、うず潮が発生する時間をカレンダーで示している。ということは、これはこの地は観光名所として、このうず潮を捉えていることに他なりません。さらにこのうず潮を見ることができる道の駅的な場所では、UFOキャッチャーならぬ「伊勢海老キャッチャー」がありました。

 

 

長崎といえば、海産物の名産地ですが、1回200円、3回500円で伊勢海老をクレーンゲームで取ることができます。私は1000円使って6回トライしましたが全失敗。まぁ、それはそれでいい経験です。

 

さて、私がこれまでに経験した意外な観光ってものも案外あります。たとえば、新潟市です。佐渡市役所に知人が勤務することになったので、彼女に会いに行くこととなりました。その前日、新潟市に泊まったのですが、この街が殊の外面白かった。

 

たまたまJリーグのアルビレックス新潟の試合があって町全体が盛り上がっていたのもありますが、私の書籍を好きだという書店主と出会えたり、商店街に新潟出身の漫画家・水島新司氏の代表作『ドカベン』のキャラクターの銅像が立っていたりし、漫画の街という新たな側面を知れました

 

しかも、「水上バス信濃川ウォーターシャトル」という川を航行するツアーがあったりして、新潟市内の広範な観光が可能なのです。さらにはさすがの政令指定都市、ショッピング街も充実しており、海産物を豊富に購入してクール便で自宅に送ることができました。

 

こうした経験は新潟だけではなく、岡山でもありました。岡山城を訪れ、その建築様式に感心したのですが、岡山名物の「デミカツ丼」というものも食べました。卵とじのカツ丼ではなく、ご飯に乗せたトンカツの上にデミグラスソースをかけ、グリーンピースを乗せたカツ丼です。

 

元々想定していなかった観光があると非常に満足度が高まるということが分かった新潟と岡山の旅でした。そして、今回、長崎・波佐見の旅へは唐津の友人と一緒に行ったのですが、彼の考え方が非常に素晴らしかった。

 

「車が渋滞しているとストレスしかない。だから、多少遠回りしても、車が進むような道を選ぶべきである」

 

その言葉通り、渋滞を一切経験することなく唐津から波佐見まで行けたのですが、彼が活用したのはGoogleの地図案内です。Googleは、どれだけの人が移動しているか、をリアルタイムで地図に反映します。

 

そのため、渋滞している様をスマホで逐一確認できるのですね。彼はそれを見ながら、「もしかしたら10分程度しか時間短縮はできていないかも……」という状態ながら、渋滞を経験することなく波佐見まで行き、さらに唐津まで帰れたのです。

 

ガソリン代については、距離が長いので多かったかもしれませんが、低速かつブレーキをかけ続けるような状況でも同程度だったかもしれません。何よりも「僕は運転が好きです」というハンドルキーパーの彼が楽しんだのが良かったです。また、西海のうず潮という新たなる観光スポットを発見できたのは大収穫でした。

 

こうした「意外な観光」、各自治体はぜひとも情報発信してくださいね。地元の方には当たり前かもしれませんが、外の人間には案外新鮮だったりもします。

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。2023年2月いったん唐津市を離れ、現在タイ・バンコクにてひっそりと暮らしている。

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