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2023/07/27

暴論ながらプロ野球について

中川淳一郎

素人の浅知恵が! と怒られそうですが、プロ野球、現在の12球団から16球団にしてもいいんじゃないですかね。何しろプロ野球の球団があるだけで、その地方が盛り上がります。最初の頃は弱くても時間が経てば強くなる。ソフトバンク(元ダイエー)や楽天なんて、移転後(楽天は元々前身のチームが大阪)も強豪になり、地元経済に貢献している。

 

元々別のチームのファンだった人でも、地元にチームができると乗り換えることになります。かつて地上波で巨人戦を頻繁にやっていましたが、私の祖父の住む北九州は巨人ファンが多かった。昔は平和台球場に西鉄ライオンズがいたため西鉄ファンでしたが、西武となり所沢へ移転したらアッサリ巨人ファンに転身。そして今、九州の人々はソフトバンクファンが多い状態にあります。私の地元・東京都立川市も元々は巨人ファンが多かったですが、バス1本で西武球場まで行けるようになってからは西武ファンが増えました。

 

チームを増やすとレベルの低下を心配する声もありますが、昨年から開始した「現役ドラフト」で移籍した選手の今期の活躍っぷりを見ると、環境を変えたら活躍できる実力者は案外多いのでは、と思います。

 

阪神の大竹耕太郎投手(元ソフトバンク)は、チームの勝ち頭の7勝1敗で防御率は前半戦リーグ1位の驚愕の1.48。オールスターにも出場しました。中日の細川成也選手(元横浜DeNA)は、今や中日の4番。打率.285、12本塁打で49打点でオールスター出場を果たした。巨人のオコエ瑠偉選手(元楽天)はプロ7年間でもっとも多くの出場機会を得られそうな勢い。広島の戸根千明投手(元巨人)は、17試合登板で1勝4ホールド、防御率3.68として中継ぎとしては貴重な戦力になっている。

 

12人中4人はチームの変更が功を奏した形となり、2チームは大成功となりましたが、こうした逸材はまだたくさんいるのではないでしょうか。特に阪神の投手など有能な人材が二軍に大勢いる。さらにはNBAのチームが増えた時のように「エキスパンションドラフト」を行い、絶対にキープしたい選手はフリーエージェントの人的補償における「プロテクト」のような制限を課したうえで新チームに移籍をする。

 

さらに、海外からの選手枠を新チームは旧来のチームよりも1人~2人多く一軍戦に出場できるようにする。メキシコリーグやMLBの3A、韓国リーグから優れた選手を安く獲得できるかもしれませんし、すさまじい掘り出し物選手が出る可能性もある。かつて王貞治氏も16球団への増加を提言しましたが、地方創生にあたってプロ野球誘致は実現したら楽しいだろう、とも思うのです。何せ、地元のヒーローのような高校生が地元球団に入るのはファンにとってはたまらないことですし。

 

そこで、4つの候補地を考えてみます。基本は商圏の大きさと人口と、地理的に他のチームが近くにないことが条件です。以下、2022年10月現在の人口です。

 

新潟:77.8万人

浜松:78.3万人

松山:50.5万人 ※広島は海を渡ったところにあるが、四国一の都市ということで

熊本:73.8万人

 

他にも宇都宮、富山、金沢、高松、那覇が候補になりそうです。独立リーグからNPBを目指す選手にとっても発奮材料になるのでは。さらに地元の人の生きがいを増やすことにもなります。

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。2023年2月いったん唐津市を離れ、現在タイ・バンコクにてひっそりと暮らしている。

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