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2024/05/09

都道府県、キャッチコピーを考察する

中川淳一郎

県のキャッチコピーってあるじゃないですか。「日本文化研究ブログ」がまとめているので、秀逸なものをピックアップするとともに、代案も考えてみます。かつてはなわさんは『佐賀県』で埼玉の「彩の国埼玉」と沖縄の「行こうよおいでよ沖縄」を「素晴らしいキャッチコピー」と歌いました。そのうえで、佐賀県の「佐賀を探そう」については佐賀県民がいかにネガティブかを自虐的に表現したのです。私も佐賀在住者としては、はなわさんに同意するため、今回キャッチコピーについて真面目に考えてみたいと思います。

https://jpnculture.net/catchcopy/

 

秋田:んだ。んだ。秋田。

福島:うつくしま、ふくしま

東京:らっしゃい東京

富山:水の王国 とやま

 

これらは「いい!」と思ったものと「えぇ?」と思ったものです。秋田はなんだかのんびりしていて、囲炉裏で地元のおじさんと酒がはずむような印象を与える。福島は昔からあるコピーですが、ダジャレが多い中でも秀逸なダジャレになっている。

 

東京については、「放っておいても東京なんて人が来るから別のがいいんじゃない?」と思うだったら何がいいかといえば、「駅が違えばすっかり別観光地 東京」はいかがでしょうか。正直、JR中央線の吉祥寺から中野まですべてがそこそこの地方都市並みの観光地になっているのはすごい。小田急線でも新宿から乗り、代々木八幡・代々木上原・下北沢の3駅で1日観光ができてしまう。

 

富山については、水がとにかくきれいだということをうまく表しています。移住するのならば富山は良さそうですよね。立山連峰のおいしい水がそのまま地下水で水道の蛇口から出るのかもしれないな、と思いXで富山県民に聞いてみました。

 

すると漫画家のよっしーさんが「富山県民です。水道水は、私はそのまま飲んでいます

水が飲める場所はあるみたいですが、あまり利用したことはないです」とお返事をくれました。そのうえで、富山県庁が作成した「飲用されている名水を探そう」というページを紹介してくれました。

 

ここには「富山県は、立山連峰をはじめとする山々に三方を囲まれており、大小300以上の川が富山湾に向かって流れ、下流に多くの扇状地を形成しています。この清澄な水が地下へ涵養され、適度なミネラルを含んだ岩石にろ過され、おいしい水となって、県内のいたるところで湧き出ています」の説明書きがまずあります。そのうえで、県内22か所の水汲み場が紹介されています。こうした場所の近くに移住するのもいいかな、と思った次第です。

 

山梨:週末は 山梨に います。

京都:もうひとつの京都、行こう。

大阪:水の都 大阪

鳥取:蟹取り県

愛媛:アイチじゃないよ、エヒメだよ!

 

山梨は、東京への通勤圏内であることや、都会人が週末を山梨の別荘で過ごすイメージが浮かびコレもナイス。京都はJR東海の「そうだ、京都行こう。」とかけている点が秀逸で、丹後を含めた京都市外にも目を向けてね、と言っているように感じられる。一方、大阪はバンコクが「東洋のベニス」と言っているような感じがしてしまいます。もう「食い倒れの街・大阪」でいいのでは。

 

鳥取はもうヤケクソになってダジャレで勝負している潔さがいい。「梨取り県」でもいいかもしれません。愛媛のこの自虐性も秀逸なコピーと言えるでしょう。

 

そして私の佐賀県ですが、「佐賀を探そう」はさすがにどうかと思います。地図上でも見つからないんか? と思ってしまいます。面積でいえば2194平方kmの東京都より大きい2441平方kmなのですし…。住んでいる身からすれば「東京都民から見れば神奈川、佐賀県」というのが佐賀の好立地をイメージしやすいですし、佐賀県最大の強みなのかな、と思います。

 

県庁がこうしたキャッチコピーの募集をすることもあるかもしれませんが、その時は皆さんふるってご応募し、あなたの住む自治体をアピールしてくださいね~。

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。2023年2月いったん唐津市を離れ、現在タイ・バンコクにてひっそりと暮らしている。

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