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2022/01/14

公と民、コラボや交流について。

中川淳一郎

中川淳一郎

先日佐賀県唐津市から東京へ行ったのですが、その時に総務省が運営する「自治大学校」に出向している佐賀県庁職員と会いました。同氏とは元々付き合いはあったのですが、たまたま「自治大学校」が私の出身地である東京都立川市にあることから、なんとなく親近感もあり、この度の私の東京出張に合わせての再会となったのです。

 

この時は、私がこの11年間仕事をずっと一緒にやってきた小学館の社員とその甥、そして私の妻も同氏と会いました。元々東京の大学に通っていた方なのである程度東京に地理間はあるのですが、さすがにディープな渋谷は知らない。そこで私が案内をすることとなったのです。

 

自治大学校については、「各自治体の人々が横の繋がりを持ち、その後の仕事に役立てる」という役割があると聞いていました。だからこそ、彼らは同じ寮に住み、飲み会を重ね交流をし、各々の所属先に戻ってからコラボなどをするわけです。

 

これ自体は素晴らしいことなのですが、私がこの時思ったのは、佐賀県庁職員のA氏と小学館のM氏が色々仕事をすることも重要なのでは――ということです。

 

 


350人が訪れたイベントで共演した感染症の専門家・井上正康大阪市立大学医学部名誉教授と打ち上げ。
東京には全国から人がやってくる

 

 

自治大学校自体の意義については全く否定しませんが、この組織について聞くのは、「公務員同士の横の繋がりの重要性」です。しかし、正直私のように東京の民間企業で働き続けてきた人間からすれば、「東京の有力者と知り合いになる方が有意義では?」ということもとんでもなく重要だと考えています。

 

なんだかんだ言って、地方自治体の職員が仲良くなったとしても、コラボ企画などなかなか難しいもの。それよりもむしろ東京の民間の人や大学教員らと仲良くした方がよっぽどものごとは手っ取り早く進む。

 

何しろ、地方自治体の方はこの「自治大学校」から本来の所属先に戻った時にどの部署に入るかが分からないのです。せっかく知り合った他の自治体の職員と「何年後かに一緒に仕事したいですね!」なんて誓いをしたとしても、必ずしもそれが達成されるかが分からない。何しろ地方自治体同士、なんらかのイベントの誘致合戦をしたり、なんだか信憑性もよく分からないイメージ調査みたいなものでいがみ合っている。

 

正直、公務員同士、ライバル関係になることが多いわけですよ。だったら、カネが唸るほどある東京の民間企業の人々との交流を深めた方がいいのではないか、なんてことを今回初めて思った次第です。

 

 


小学館のM氏と佐賀県庁のA氏と一緒に行った渋谷のラーメン店「砦」

 

 

今回は佐賀県庁の人がいましたが、今後小学館と佐賀県庁が組んで何かをやる方が、「ハンコ」やら「稟議」が多い他の県庁と何かをする方がさっさと物事は進むのでは、とも思います。もちろん、佐賀県知事と鹿児島県知事のように旧知の仲であれば、国体で協力する、といったことはできますが、なかなか一般職員レベルでは難しいでしょう。

 

むしろ、私のように、民間出身者が佐賀県庁の人と仲良くし、一緒に仕事をして佐賀県情報を全国に発信する方がハードルは低い。もちろん自治大学校の取り組み自体は素晴らしいと思いますし、今回お会いした佐賀県庁の方も有意義な時間を過ごしているのは分かっています。

 

ただ、自治大学校の公務員の仲間だけと付き合うのではなく、せっかく東京にきたのであれば、もっともっと東京の民間企業の人と交流を持つことが各自治体には大事なんだろうな、と確信できたのでした。

中川淳一郎

1973年東京都立川市出身。1997年に博報堂に入社し、CC局(現PR局)に配属される。2001年に退社し無職を経てフリーライターに。以後、雑誌テレビブロスの編集を経て2006年からネットニュース編集者に。2020年8月31日をもって「セミリタイア」をし、11月1日から佐賀県唐津市に引っ越す。現在はライターに戻りひっそりと暮らしている。

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